若松町(わかまつちょう)は、かつて長崎県の五島列島に存在した町である。
2004年8月1日に南松浦郡上五島町、新魚目町、有川町、奈良尾町と合併(新設合併)し新上五島町となった。
地理
五島列島を構成する島のうち、中通島の一部と若松島、および漁生浦島、有福島、日島の5つの有人島と、26の無人島からなる。中通島と若松島の間は1991年に若松大橋で結ばれ、若松島から漁生浦島、有福島、日島までは橋と防波堤によって繋がっており、陸路での通行が可能である。若松大橋開通前は、海上タクシーが主な交通手段であった。海峡を挟んで両岸が同じ町である例は、日本では珍しいものであった。町の面積が約60 km2であったのに対して、海岸線は複雑なリアス式海岸であったため全長約170 kmもあった。
歴史
- 1889年4月1日 - 町村制施行に伴い、(消滅直前の町の区域にあたる)若松村と日ノ島村が発足。
- 1956年9月25日 - 若松村と日ノ島村が合併(新設合併)し、若松町が発足。
- 2004年8月1日 - 有川町・上五島町・新魚目町・奈良尾町と合併(新設合併)し、新上五島町となり消滅。
地名
- 旧若松村
- 荒川郷
- 桐古里郷(きりふるさと)
- 神ノ浦郷(新上五島町合併後、西神ノ浦郷に)
- 宿ノ浦郷
- 若松郷
- 旧日島村
- 有福郷(ありふく)
- 榊ノ浦郷
- 日島郷(ひのしま)
- 間伏郷(まぶし)
- 漁生浦郷(りょうせがうら)
名所・観光スポット
- 龍観山展望台
- 白崎海食崖
- カトリック土井ノ浦教会
- 有福教会
- キリシタン洞窟
- 曲遺跡古墓群(日島)
若松町出身の有名人
- 白浜仁吉(政治家)
脚注
参考文献
- 團伊玖磨 監修 編『九州の島々 心あらうアンジェラスの鐘』中央公論社〈にっぽん 島の旅4〉、1984年8月20日、146頁。ISBN 4-12-402454-1。
外部リンク
- 上五島地域5町合併協議会



