辻井 達一(つじい たついち、1931年4月22日 - 2013年1月15日)は、日本の植物生態学者。学生の頃から湿原の調査に取り組んできた。北海道環境財団理事長、環境省ラムサール条約湿地検討会座長。

生涯

東京都生まれ。東京都立青山高等学校を経て、1954年北海道大学農学部卒業。理学博士。北海道大学農学部助教授、教授、同附属植物園長、北星学園大学教授を務めた。2012年瑞宝小綬章受章。同年、北海道新聞文化賞受賞。

2012年7月にルーマニアで開かれたラムサール条約締約国会議でラムサール賞を受賞、その帰国後に前立腺がんが見つかり入院。

2013年1月15日、死去。81歳没。

著書

  • 『ライラック』 北海道テレビ社長室〈HTBまめほん 2〉、1970年。
  • 『北大植物園』 北海道テレビ放送〈HTBまめほん 25〉 1976年11月。
  • 『湿原:成長する大地』 中央公論社〈中公新書〉、1987年5月。ISBN 4-12-100839-1。
  • 『湿原生態系:生きものたちの命のゆりかご』 講談社〈ブルーバックス〉、1994年9月。ISBN 4-06-257034-3。
  • 『日本の樹木:都市化社会の生態誌』 中央公論社〈中公新書〉、1995年4月。ISBN 4-12-101238-0。
  • 『続・日本の樹木:山の木、里の木、都会の木』中央公論新社〈中公新書〉、2006年2月。ISBN 4-12-101834-6。

共編著

  • 『北海道の花』 鮫島惇一郎共著、北海道大学図書刊行会、1977年6月。
  • 『北海道の樹』 鮫島惇一郎共著、北海道大学図書刊行会、1979年4月。
  • 『北海道の湿原』 渡辺祐三共編、北海道大学図書刊行会、1982年7月。
  • 『オホーツクの植物』 西田達郎共著、北海道新聞社、1983年3月。
  • 『北海道自然と人』 八木健三共編著、築地書館、1985年8月。
  • 『宇宙から見た世界の森林:さまざまな森林のかたちと変化をめぐって』 飯坂譲二共編著、共立出版〈シリーズ・宇宙から地球を科学する〉、1986年。ISBN 4-320-09427-1。
  • 『北海道の湿原と植物』 橘ヒサ子共編、前田一歩園財団、2002年10月。
  • 『北海道の湿原』 橘ヒサ子共編、北海道大学図書刊行会、2002年10月。ISBN 4-8329-1361-1。
  • 『北海道の湿原:写真集』 岡田操共著、北海道大学図書刊行会、2003年3月。ISBN 4-8329-8031-9。
  • 『北海道の湿原と植物』 橘ヒサ子共編、北海道大学図書刊行会、2003年3月。ISBN 4-8329-1361-1。
  • 『北海道の湿原』 岡田操、高田雅之共編著、北海道新聞社、2007年5月。ISBN 978-4-89453-413-1。

論文

  • CiNii収録論文 国立情報学研究所

脚注


代表理事の辻だいちです ~小さな山村から未来を語ります~

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