極超音速兵器(ごくちょうおんそくへいき Hypersonic weapon)は、極超音速で飛行する兵器。音速の5倍から25倍ほどの超高速で長距離を飛行するため、探知や迎撃が困難となる。弾道ミサイルも同様に高速飛行する長距離兵器であるが、2010年代以降に開発が進み、それにより注目されているのは、極超音速飛行のみならず、ある程度の機動性を有することにより、迎撃の困難性が増したことにある。また、飛行高度が弾道ミサイルより低いことも被探知性を高めている。

アメリカのミサイル防衛技術への対抗もあって、ロシアや中国における開発が進み、日本もそれらに続いて開発を行っている。

極超音速兵器の種類としては、以下のようなものがある。

  1. 極超音速滑空体(HGV) - 弾道ミサイルとして打ち上げられた後、弾道部が分離し目標まで滑空飛行するミサイル
  2. 極超音速巡航ミサイル(HCM) - スクラムジェットエンジンなどにより、高速飛行する巡航ミサイル
  3. 極超音速航空機
  4. レールガン
  5. 誘導砲弾
  6. 大気圏再突入中に極超音速で飛行する弾道ミサイル
  7. 多弾頭型中距離弾道ミサイル (オレシュニク)

出典

外部リンク

  • 米議会予算局が指摘した極超音速兵器の技術的課題とは? 高橋浩祐

最高速度マッハ5以上――DARPA、極超音速巡航ミサイルの飛行試験に成功 fabcross for エンジニア

米が極超音速兵器実験 南部で成功、アラスカでは失敗 高知新聞

日本の極超音速兵器迎撃ミサイル「HGV対処用誘導弾」はSM3ブロック2Aの数倍の大きさ(JSF) エキスパート Yahoo!ニュース

米議会予算局が指摘した極超音速兵器の技術的課題とは?(高橋浩祐) エキスパート Yahoo!ニュース

米国と日本、極超音速兵器の迎撃ミサイルを開発へ:読売新聞|ARAB NEWS